仕事でミスするのはあなたの能力不足ではない理由|脳の仕組みから解説

仕事のミス

読者の悩み

  • 仕事でミスを多発している…自分は何でこんなにダメなんだ…
  • 仕事でミスをするのが怖い…どうすればミスしないんだろう…

この記事では仕事でミスが多発している上記のような悩みを持つ方に向けて書きます。

仕事のミスが多発するのはあなたの能力不足ではありません脳の仕組みによるものです。

仕組みを知ることで自己否定をやめ、仕事でミスしない方法を実践することで自信を取り戻して下さい。

不動産メガネ

僕も設計士から不動産営業マンに転職した際にミスを連発し、上司から叱られ、「何でこんなこともできないんだ…」と自分を責めたものです。
でもこの本を読んで脳の仕組みを知り、「なるほど!」と理解できました。

本記事で得られること

  1. 仕事でミスをする理由
  2. 仕事でミスをしない方法

筆者に関して

不動産メガネ

僕は転職を3回している不動産営業マンです。
転職したての時に仕事でミスを連発していた経験を持つ僕が、下記の本を読んで【なぜミスを連発していたか】理解できました。
この本は予防医学者・医学博士の石川善樹さんも推薦しています。

目次

思考が有限なる資源だと理解する

資源が枯渇した人

ここでは、脳の2つの部位の特性を知ることで、より脳の使い方の重要性を知っていきます。

前頭前皮質とは

周囲の世界との意識的な関わりをつかさどる中心部分で、日々の生活を送るなかで物事を深く考えるときに重要な脳の領域となります。

わかりやすく言うと、意思決定や問題解決と言った時に使用されます。

私達が日々の仕事でハイパフォーマンスを出す上で重要な部位ですが、一方で弱点があります。

それは資源が限られており、皆さんが思っている以上にエネルギー(ブドウ糖や酸素といった代謝燃料)の消費が激しいことです。

大脳基底核とは

積極的に意識を向ける必要のないルーティン化された活動をつかさどる脳の領域となります。

前頭前皮質よりも全体的な制限が少なく、エネルギー効率が良いです。

ある活動を数回繰り返せば、すぐに大脳基底核が引き継ぎ始めます。

重要なポイント

  • 「意思決定や問題解決」を行う脳の部位が資源が限られている
  • 必ず重要な業務に使用し、無駄にしてはならない
  • 日々の業務をルーティン化することにより、前頭前皮質の負担を軽減する

仕事の優先順位を先に行う

優先順位付けは、脳のエネルギーを最も消費するプロセスの一つと書かれています。

見たことがないものを想像するには多くのエネルギーと労力が要ります。

解決策(見たことがないもの)よりも問題(見たことがあるもの)について考える時間が長くなりがちなのは、上記から来ています。

またこれは、目標設定を苦痛に感じる理由でもあります。

優先順位付けでは、直接経験したことがない概念を想像して、思考を巡らす必要があるので、エネルギーを最も消費するプロセスの1つと言えます。

なので一番頭がフレッシュな状態である朝一番で行う事が望ましいです。

間違っても大量に溜まったメールを返信して、資源を使い果たした後に行うのは避けましょう!

優先順位付けの判断能力を最大化する方法

続いて、脳の優先順位付けの判断能力を最大化する方法をご紹介します。

エネルギーを減らす

優先順位付けの判断能力を最大化するためには脳の使用エネルギーを減らすことが重要です、

映像(視覚化)を活用する

絵を頭に浮かべて視覚化することを指します。

複雑な情報を言語化するよりも、映像で覚えていた方が効率的に脳を使用できます。

物事を頭の外に出す

記憶のために余分なエネルギーを使用せず、他の事に資源を回せます。

メモやボイスメモを取ることによって、頭の中を常に空っぽにしましょう。

作業内容により
時間帯(曜日)で割り振る

日々の業務時間には色んな種類の作業があるかと思われます。

①クリエイティブな深い思考が求められる仕事

②会議の時間

③メールの返信などの雑務

こういった作業を朝、昼、夜(または曜日)といったフェーズで割り振ることにより、脳の回復を図れます。

①のような最も集中が必要な作業は頭がフレッシュな時間帯に設定するべきなので朝一番か休憩・エクササイズの後が良いでしょう。

必要の無い時には一切考えない

何も受け付けない見本姿勢

情報が揃うまで一切手をつけない

途中まで作業を行い、ストップして他の作業をすると頭の中にその作業が残り負担がかかります。

人に仕事を任せる

人に任せるか、任せないかの判断はフレッシュな脳の時に行った方が良いです。

記憶・処理できる情報量の限界を知る

残念ながら、一般の認識よりも遥かに頭の中で記憶・処理できる情報量は少ないそうです。

一度に記憶できる情報の数は4つが限界である可能性が高いとこの本では言われております。

それも処理する情報の複雑さによって数は左右されます。

さらにそれ以上のアイディアを覚えておこうとすると記憶力が低下するとも書かれています。

関係複雑性という研究結果で明らかになったのが、『記憶しなければならない変数が少ないほど、効果的に判断を下せる』という結果です。

また脳には競争原理というのが働き、『脳はいつでも一つの認識に落ち着く必要があり、一度に両方を見ることはできない』とのことです。

これを例えるなら、同じ絵の中に花瓶か人が向き合っているかのどちらかが見える有名なだまし絵のように、どちらか1つの認識しかできないという意味です。

このことから、何か決断すべきことがあるとき、最も効率的な変数の数はと言えます。

重要なポイント

  • 一度に記憶するアイディアの最適数は3〜4個
  • 判断を下すときに選択肢は2つが良い

記憶・処理を効率的に行う方法

ここでは、記憶・処理を効率化する方法を3点お伝えします!

既存の記憶と関連付ける

既存の記憶された情報と新しい情報を関連付けることで効率的に記憶ができます。

逆に言うと、既存の記憶と結びつけないと新しいアイディアを記憶し、処理することは難しいと言えます。

単純化

アイディアの特徴的な部分を絞り概略化する事で情報を単純化しましょう。

アイデアのおおまかな表現を用いることで、物事を違う視点から眺め、要素を追加・削除し、整理し直すといった重要な作業のために必要なリソースを温存できます。

漫画でいう絵コンテを使用して、ストーリーを組み立てるイメージです。

単純なのはよいことであり、単純であればあるほど良いと、ここでは書かれています。

例えば、ハリウッドでは新作映画の売り文句は短いほどよいとされ、映画会社が映画をたった一言で「買う」こともあるそうです。

複雑なアイデアを少数の概念に絞り込むと、自分の頭の中や人の頭の中で、その概念をはるかに楽に扱えるようになります。

チャンク化

情報が多すぎる時はチャンク(情報のかたまり)化しましょう。

数多くの研究が、脳は反射的に情報をチャンクに分けることで複雑なルーティンを覚えることを明らかにしているそうです。

例えば、10桁の数字「3659238362」をただひたすら読み上げて覚えるよりも、2桁ずつ(36、59、23、83、62)に区切って、「さんじゅうろく、ごじゅうきゅう……」というふうに記憶してみた方が断然覚えやすいです。

ここで重要なのが間合いです。頭で考えたり復唱したりするのに2秒以上かからないチャンクが望ましいとされています。

話が変わりますが、あなたは「仕事」「家族」「健康」「創造性」というチャンクを人生においてつくるかもしれなません。

人生を変えるために、これらのチャンクを並べ替えるほうが、今まで歩んできた人生や将来の計画を事細かに把握して見直すよりも、はるかに簡単かもしれません。

仕事のミスはあなたのせいじゃない理由 まとめ

皆さん記事を読んでみていかがでしょうか?

思考が有限ある資源であること、さらに枯渇しやすいという事実は感覚的には理解できますが、

日々の業務ではそこまで意識してなかったのではないでしょうか。

是非この点を意識して、頭がリフレッシュな時重要な業務をしてみて下さい!

下記の記事も一緒に読んでもらうとより実践できるかと思います!

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この記事を書いた人

大学卒業後、大手建設会社で設計士としてマンション・アパートを設計。その後、不動産業界でフルコミッションの営業マンへ。
営業マンを6年続けた後に自分で不動産会社を設立し経営者となりました。不動産業界はアナログな環境なので、業務上での効率化を徹底的に追い求めています。

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