読者の悩み・疑問
- スーツのベストってどう着こなせば良いんだろう
- スーツのベストを着る時にマナーってあるの?
- そもそもベストって必要なの?
本記事ではスーツのベストに関する悩みや疑問に答えていきます。
ベストって最初は着る意味がわからないですよね?
リクルートスーツではベスト付いていないですし。
でもベストを着ることにはメリットがあるんです!
そこを僕が力説していきます!
本記事で得られること
- ベストを着る5つのメリット
- ベストの種類を解説
- ベストを着こなす3つのコツ
不動産営業マンとしてスーツは大切です。
オーダースーツを何度も作成し、失敗を重ねながらスーツ雑誌を読んで知識を蓄えた私が解説します。
①はベストに関して基本的な知識になるので、興味ない方は飛ばして下さい。
■スーツでベストを着用するメリットと着こなすコツ
①まずベストとは
スーツでベストを着用する3つのメリットと着こなすコツとして、まず初めにベストとはなにかからご説明をしていきます。
ベストの基礎知識を知ることで、効率的スーツを着こなしてください。
ベストの呼び名
袖のない胴着をベストと言います。
国によって呼ばれ方が異なります。
アメリカでは「ベスト」、イギリスでは「ウエストコート」、日本では以前は「チョッキ」と呼ばれていましたが、今ではベストと呼ばれるのがメジャーとなっています。
以前カジュアルベストが流行した際には、「ジレ」の名前で販売されていました。
これはフランスでの呼ばれ方になります。
呼び名が違いますが、これら全て同じ物を指しています。
スリーピースとは
さらにベスト付きのスーツは、「スリービース」と呼ばれていますが、本来は同じ素材を使って、ジャケット+ベスト+パンツが仕立てられたスーツの事を言います。
ちなみにベストが無いスーツは、「ツーピース」と言います。
単品のベスト「オッドベスト」
単品のベストは「オッドベスト」と言います。
素材によって印象が変わるので、お洒落の幅を広げることができます。
色柄や素材が違うベストと組み合わせるのがオススメです。
- ベスト、ウエストコート、チョッキ、ジレは全て同じもの
- スリーピースは同じ素材の
ジャケット+ベスト+パンツ - オッドベストでオシャレど爆増
■スーツでベストを着用するメリットと着こなすコツ
②ベストを着用するメリット
続いて、スーツでベストを着用するメリットをご紹介していきます。
シンプルにおしゃれという事以外のメリットもあるので、ぜひ読み進めてみてください。
ベストを着用するメリット
①身体が立体的に見え、たくましい印象を与える
ベストを着ることで、ジャケットの前ボタンの位置から首元までのVゾーンに奥行きができ、スーツの上品さとお洒落さを演出できます。
クラシックスタイルの王道とも言える3点セットを着ることにより歴史に裏打ちされた重厚感も出ます。
細身の方や顔が童顔で年相応に見られない方、それなのに仕事で結果を出して役職が付いている方には、
たくましさや重厚感といった印象を相手に与えられるのでおすすめです。
ベストを着用するメリット
②ジャケットを脱いでもフォーマルな印象を与える
歴史的な背景として、シャツは下着の扱いでした。
だからこそベスト一枚加えるだけでマナーも保たれ、かつだらしない印象を与えることを避けられます。
ベストを着用するメリット
③温度調整がしやすい
思った以上の防寒効果があり、着られるシーズンが増えます。
季節の変わり目や室内と室外の気温の差が激しい時にも温度調節ができます。
ベストを着用するメリット
④コーディネートが楽になる・楽しめる
楽になる理由
ベストを着ることによってVゾーンが狭まります。
その事により全体的に統一感が出ているので、ワイシャツやネクタイの柄の影響を受けません。
スーツの柄がシンプルであればネクタイの柄は派手な物を付けても全体的にまとまります。
楽しめる理由
濃い色のベストを選んでお腹周りを引き締まっているように見せたり、
スーツと同系色のベストを選択して縦のラインを強調することでスタイリッシュに見せる視覚的な効果があります。
最初に説明した「オッドベスト」でジャケットと色柄や素材を変えることにより、お洒落さを演出できます。
■スーツでベストを着用するメリットと着こなすコツ
③ベストには種類がある
ベストには実は4種類の形があります。
形によって与える印象が異なるので、1つ1つ見ていきましょう。
シングルベスト
原点であり、最もオーソドックスなベストです。
やや深めのVゾーンとフロントのシャープなカッティングのベストであれば、
クラシックな雰囲気を保ちつつ、現代の流行も取り入れられます。
ダブルベスト
シングルに比べると重厚感が増し、格式の中に個性が強調できます
ボタンが2列に並び、数も増えるためボタンデザインの影響が大きくなります。
ラペルベスト(シングル)
古い映画に出てくるベストは大概このタイプです。
ジェントルマンスタイルで英国紳士の雰囲気を醸し出せます。
胸元にボリューム感が増すため、男の力強さやダンディー感が強調されます。
貫禄あるイメージを簡単に作り出せるため、細身の方へオススメです。
ラペルベスト(ダブル)
ベストデザインの中で1番重厚感があります。
正当なクラシックスタイルの歴史と威厳を感じさせ、貫禄と安定感が出ます。
逆に若い方には荷が重い可能性があります。
ある程度の年齢に達した方や体格が良い方に映えるスタイルです。
- シングルベストは、
最もオーソドックス - ダブルベストは、
重厚感の中に個性を示す - ラペルベスト(シングル)は、
貫禄のあるイメージを作りたい細身と童顔にオススメ - ラペルベスト(ダブル)は、
ある程度年齢のいった人、体格がいい人にオススメ
■スーツでベストを着用するメリットと着こなすコツ
④ベストを着こなすコツ3点
最後にベストを着こなすためのコツをご紹介していきます。
これからお伝えするコツを抑えてベストを着こなしてください。
自分の体型にフィットしたサイズ感を選ぶ
まず、自分の体型にフィットしたサイズ感を選ぶのが重要です。
意識するサイズのポイントは、パンツとの境目が見えないかつワイシャツやベルトが見えない丈です。
丈が長い場合は、全体のバランスが一気に崩れて、だらしない印象を与えます。
逆に短い場合は、シャツデザインが見えてしまいダサくなり、さらに上着を脱いだ時に変な雰囲気になります。
Vゾーンの見え方
ベストの魅力である「身体を立体的にし、たくましく見せる」には、Vゾーンの見え方が1番重要です。
身体が細い方は、Vゾーンが浅めの襟付きベストを着ると、胸周りが立体的に見えてたくましく見えるのでオススメです。
逆に身体が大きい方は、Vゾーンが深めの襟なしベストを着ると、スッキリとした印象を与えられます。
Vゾーンの表情を左右するネクタイは、定番のストライプ柄や小紋柄で華やかにしましょう。
ボタンの色やデザイン
ベストを着るとボタンの数が増える為、よりボタンの色や材質が重要となります。
ジャケットを脱ぐ時のことを考え、派手なボタンは避けるようにしましょう。
ネイビースーツの場合は、ブラウン系、木目調、水牛ボタンを選ぶとアクセントとなってお洒落さを出せます。
ボタンの種類に関しては下記の記事に詳しく書いてます。こちらも参考にして下さい。
意外と知られていないのが、ベストのボタンの留め方です。
スーツジャケットの着こなしでは「アンボタンマナー」があり、一番下のボタンは留めないとされています。
ベストでも同様に一番下のボタンは外します。ダブル仕様のベストでも同様です。
外す理由としては、一番下のボタンを留めると、座った時に引っ張られてシワが入ったり、型崩れの原因になるからです。
詳しくスーツのマナーについて知りたい方は下記の記事を参考にして下さい。
スーツでベストを着用するメリットと着こなすコツ
最後に
ここではベストの基本的な知識からこだわりポイント、着こなすコツまで書いて来ました。
最後まで読んだ皆さんであれば、ベストの重要性が伝わったかと思いますので、ただスリーピースを着ている方とは差別化が図れます。
オーダースーツを作る際にはベストも一緒に作って、大人の男・できる営業マン・ジェントルマンを演出してみて下さい。
相手に「こ、こいつは違う……」という印象を与えて、人生を成功させていきましょう!
コメント